温度にこだわる
焼酎はぬる燗がベスト。適温のお湯割りで、味も香りも大幅アップ
焼酎と言えば、お湯割りが定番中の定番です。熱湯を注いでは本格焼酎の味が台無しになってしまいます。「黒ぢょか(黒千代香)」(鹿児島県の伝統的酒器)を火にかけて燗をつける場合も、蓋が温かくなった程度で火からおろすようにします。
実際、九州の焼酎メーカーの約9割はお湯で割って飲むことを前提に製品を作っています。最近では、ロックで飲むのに適した焼酎も登場していますが、お湯割りを前提に造られた焼酎は、氷で冷やすと香りが立ちにくく、魅力を100%堪能できません。焼酎のおいしさを知らずにいるケースも多いというわけです。
一方、お湯割りをした場合でも温度を間違えて、せっかくの味を台無しにしていることも少なくありません。「居酒屋などでよく見かける、コップの焼酎にポットから直接熱湯を注ぐやり方は、湯が熱すぎると揮発するアルコールの刺激臭で香りが損なわれますし、旨みも逃げていきます」。
焼酎のお湯割りも清酒と同様に40?45℃のいわゆる「ぬる燗」にするのがベストです。このくらいの温度だと、焼酎ならではのふくよかな香りが良く立ち上がり、甘みやコクを充分に味わうことができます。もし、熱湯を出された場合は、3分の1くらいの水を足してやれば、おおむね適温になります。